初任給で両親に贈り物した話
時期としてはだいぶ遅くなってしまったが、両親に初任給を使ってプレゼントをした。こういう節目でしかしない、あんまり僕らしい行為ではないけど、前々からこれだけはやろうと決めていた。
両親に対しては、シンプルな感謝だけでは収まらない様々な感情が湧いてくる。それはポジティブなものもあれば、ネガティブなものも……
しかしそれでも、独り立ちするまで責任もって僕を育ててくれたのは事実。そこに対しての感謝は示して然るべきである。
それに初任給で贈り物ってさ、なんか定番やん？人生で1度しかない初任給なわけだし、普段やらない方法で使いたいよね。
ってなわけでまずは何送るか考えよ。母は多分何欲しい？って聞いて答えてくれるからそれでいいとして……父はどうすっかな……多分聞いても「いらん。自分で使え」とか言われそうなんだよな。
母は予想通り聞いたら「免許入れてたカードケースがボロボロなので新しいのが欲しい」と答えてくれた。あとは父なんだけど、色んな人の話聞いてネクタイを送ることに決めた。短くてもあと数年は使うだろうしね。
－－というわけで横浜駅で贈るものを探します。ここなら色々あるでしょ。母に贈るカードケースに関しては、母と僕は感性似てるところあるのでシンプルに僕の好みで決めた。3箇所位回ったけど、1番デザインが良かったハンズの本革のやつに決めた。1万ちょい。
ハンズで色々見て回っている時に、たまたま便箋を見つけた。「……これもいい機会だしね」って思って、シンプルな便箋を購入。
さて、問題は父のネクタイだ。僕の好みに合わせると実用性皆無(僕はエスニックファッションとかが好き)になってしまうので、普段の父の仕事着をイメージして、それに合わせたものを贈る。
……うーん、シンプルなスーツが多かった気がする。なら合わせるのはシンプルなネクタイだろう。あんまり柄物過ぎると使えないだろうしね。
そう決めていくつかお店を回ってみる。普段僕はスーツとか買わないので、専門店に入るのは初めて。ここでかなり驚いたのだけど、ちゃんとしたネクタイは数万くらい余裕でする。高っけぇ……でもま、1度きりのつもりだし、多少奮発してもいいだろう。
デパートのブランド立ち並ぶコーナーで店員さんに色々聞きながら物色。1日じゃ決めきれずにDay2へ。
2日目も3店舗くらい回る。うん……色々見たけど、初日にGIORGIO ARMANIで見たネクタイがシンプルで父に似合いそうだね。というわけでこれを購入。プレゼントということは話していたので、なんかいい箱に入れてくれた。
数万円もする衣服を買うのが初めてだったのでめちゃ緊張したけど、いい機会だったと思おう。自分の服ならこんなとこ来ないもん。ちなみに金額はネクタイひとつで3万くらい。……ヒェッ。
家に帰り、ハンズで買っておいた便箋でメッセージを書く。いざ書くとなると、なんか気恥ずかしくてとりとめのないことしか書けなかった。それでも形として残ることに価値があると思うから、書いておく。
あとはダンボールに詰めて送るだけ。手紙を逆に入れないように二重確認して入れたけど、やはり間違って入れてないか不安だ。
無事宅急便で送り付けた。両親に荷物を送ったとメッセージを送っておく。
今回色々考えてプレゼントを送ったわけだけど、改めて両親のことを考えるいい機会になった。感謝も不満もあるけど、それでも代わりが居ない関係なのだから、これからも大事にしていきたい……と思う。そんなことは気恥ずかしくて言えないけど。
