開発演習の話
うちの会社は比較的研修の期間が長いと思う。SIerの会社だけど未経験歓迎ということもあり、1から研修で教えてくれる。
そんで1から教えられた内容をもとに、最後は簡単なWebアプリケーションの開発を行う。
それが終わればついに研修も終わりだ。
そんな開発演習が終わった。
4人グループで顧客役から依頼されたWebアプリを作成した。要件定義から納品まで一気通貫で行う。
うちのグループは開発経験者1に未経験者3。
……ぶっちゃけた話。いや、完成できるんか?これ?って感じだった。
まぁ結果きちんと完成したわけだけど、いろいろ忙しかったのは言うまでもない。
――以下、感想。
だいたいの割合としては、設計3割、開発5割、テスト2割。
ほんとならもう少しテストに時間を割く予定だったけど、開発がかなり長引いた。途中で予想外の重大エラーに2度ほど見舞われて、開発を進めることができなかったのだ。
丸1日エラーの解決に尽力したおかげで、その日は進捗ゼロ。みたいな日もあった。この日は精神的に重かったけど、実際に配属されたらこういうことは往々にしてあるんだろうな……なんて思う。
各人で機能を分けてやったけど、配分としては僕と経験者が1.5。他2人が1くらいの作業量割合。どうやら僕はできる方だったらしい。
「余裕がある人間が着手しよう」と言っていた作業を他が終わらないから僕がやることになってしまった。
本来経験者の子がやるという暗黙の了解があったんだけど、その子は重大なエラーの対策で動けなかったので僕がやるしかなかった。多分僕がやんなかったら今回の演習でWebアプリを完成させることはできなかっただろう。
他2人の未経験者よりも、僕の作業は単純に1.5倍になる。こっちがPCひたすらポチポチしているときに、自分の担当範囲だけ終わってのんびりしている未経験の同期を恨めしいと思わなかったと言えば嘘になってしまう。
いや、みんな頑張ったと思うよ?!経験者の子はめちゃくちゃ頑張ってくれたよ?でも単純に作業量だけで言えば各人に差があるよね?わざわざそんなこと言わないけどさぁ……これ本来なら、開発経験者の役回りじゃん。僕はもっと学ぶ側でのんびりやりたかったんだが?!
仕事できる人間が単純に忙しくなるのはこういうことなんだろうな、なんて思った。こういうのって数年働いてから感じるものだろうに、今それを感じてしまうのはなんだか皮肉だ。
ただ、これも悪いことばかりではない。
まず、自信がついた。自分はある程度やれる方なのだと思えたのは自己肯定感につながるしよかったと思う。
シンプルにグループで1つのアプリケーションを作り上げる経験を配属前にできたのは、貴重な経験だろう。これから役に立つと思う。
あと、まだまだ僕のコードは冗長で改善の余地がある。それを学べたり、エラーの対処を実際に体験できたのはデカかった。これ、実務とそう変わらないんじゃない?
まぁ大変だったけど、研修の山場を越えたという印象。さぁ、後は配属を待つだけだ!!