友人がうちに泊まりに来た。まぁマジで宿代わりとして来てたのでなんかやる訳でもなく……家来て風呂入ってお互い早々に就寝した。
--そんで翌朝……というか昼。
12時前後に目を覚まし、寝ぼけてぼんやりしながらもとりまお昼ご飯食べに行こうということになった。
なんか色々調べてたけど、めんどくさくなってきたから中華街行くことに。あそこ行ったらなんかあるでしょ!
中華街ランチ
流石は中華街と言うべきか、日曜の中華街ならこれくらい当たり前と考えるべきか……どちらにしろ人の多さは局地的にはディズニーランドにも負けていない。
特に裏通りはそもそも狭いのもあり、人が多いとほんとに混雑具合がすごい。それでも中華街の雰囲気だけで楽しめる僕からすれば全然楽しいけど、一緒に行った友人がどう思ってるかは謎である。
適当に歩き回って、良さげな店に入ろうと計画していたので、観覧しながら品定め。中華街で安い食べ放題は絶対NGだ。ぼったくられるのを覚悟しておいた方がいい(1敗)
しっかり吟味しようと思ってたけど、人多いし昨日遊んだ分の疲れも残っていたので早々に決めてしまった。店名は忘れたけど、市場通りにあるランチ1000円くらいのお店。
運のいいことに空いていたのですぐ入れた。水で喉を潤しながら、メニューを眺める。僕はネギラーメンとチャーハンのセット。友人は麻婆豆腐のセットを注文。あとサイドメニューで餃子を注文。
ネギラーメンとチャーハン!美味しそー!
--いただきます!
味としては……うん、町中華だ。なんかめっちゃ美味い訳では無いけど安心感のある味。特にチャーハンが良い。これは求めていた味。
あっという間に平らげてしまってから、気づく。
……ん?頼んだ餃子、まだ来てなくね?
そう、僕はすっかり食べ終わってしまったのにまだ餃子が来ていない。これがデザートだったら、分かるけど……餃子が食べ終わっても来ないのは如何なものだろうか?
そんな折、友人が「すみませーん。あの……お水もらっていいですか?」
「わかった。餃子焼けるの時間かかるから少々お待ちくださいネ」
店員はそう言って厨房の方に行ってしまった。
え……うーん。いや餃子もそうなんだけど……水は……。
しかしそれからしばらく経っても餃子は来ない。
痺れを切らしてもう一度店員に尋ねてみると、なんと餃子は他の客のところに提供されていた!
店員さんはそれがまだ口つけられていないのをいいことに他の客のテーブルにあるそれをそのまま提供しやがった!!!
おいおいおいおい!そんなんあり?普通作り直すとかそういうのじゃないの?
しかもその時のセリフが「間違えちゃった」
いやいや!もっとこう……あるだろう!!茶目っ気出すとこじゃないだろ、ここ!
しかし僕はそれまでの数回の中華街探訪で、中華街は時折日本の常識が通じないことがあるのを承知している。実際中国ならこの程度よくあることなのかもしれない。
僕は1周回って笑って許すことが出来た。しかしまぁいい気分では無い。でも餃子はおっきくて美味しかった。
--会計をして店を出る。
中華街は接客悪い店に当たる確率高いのを既に承知してるので許せてしまったが、本来なら怒るべきである。中華街と言えどここは日本なので、言える人はちゃんと文句を言った方がいいと思う。
僕が笑って許してしまえたのは、中華街のそういうとこに慣れてきてしまったからかもしれない。唯一友人に不快な思いをさせていないかだけ不安である。