lothar’s diary

社会人1年目のSE雑記ブログ。毎日20時更新

自分の善性を試される

 

近所のスーパーでの話。

適当に明日の晩御飯でも買って帰るか〜って感じでウロウロしてた。とりあえずコーヒー買って、あとはなんかあるかな〜、とドリンクコーナーを回っていた。

したら買い物カートいっぱいに商品を乗っけてお惣菜を物色してるおばあさんが目に付いた。

 

孫が来るから張り切ってるとかかな?ええやん微笑ましいね。

なんて思いながら見てた。一瞥して自分の買い物に戻ろうとした時、ガシャーンと轟音を立てておばあさんがひっくり返った。

派手に尻もちを着いて、買い物カートの下敷きになっている。

 

目の前でそれを見てしまった僕は、体が勝手に動いておばあさんに駆け寄った

カートの下敷きになっているのでこれを退かさないとどうしようもないだろう、ということでまずはカートを退かす。その間にほかの人も駆け寄ってきていて、おばあさんを支えていた。

「大丈夫ですか?」って言ってたらお姉さんが1人来て、なんかそれっぽいことを聞き始めた。どうやらおばあさんは貧血で倒れたらしいことを聞き取っていた。

 

あー、この感じは介護職をやっている自分の母親を思い出す。恐らくこのお姉さんは介護職かそれに近い職の人だろう。ってなると僕はここにいるだけしか出来なくなるので邪魔にしかならない。というわけでさっさと立ち去ることにした。

 

 

--僕はあんまり「体が勝手に動いた」みたいなフレーズ好きじゃない。なんかさ、そういうのって「助けて当然です」みたいな言葉と一緒に語られがちじゃん?なんかその“これくらいの善性誰しもが持ち合わせてますよ”って感じが好きじゃない。

でも、まぁ勝手に動く時ってホントにあるんだな、と今回の出来事で実感した。

助けるみたいな高尚なことは考えてなかった。ただ目の前で人が倒れたので反射的に動いてしまっただけ。

 

ただなぜそうやって咄嗟に動けたのか?その根拠は今までの教育や、道徳なんかになるんだろう。

までも僕は「自分の善性が試されたんかな?」なんて思った。自分が世間一般で言う当たり前の感覚を持っているなら助けるよね?と問、みたいな。

 

それで咄嗟に動けたのだから、まぁまともな善性が僕にもまだまだあったということで間違いないだろう。

おばあさんは大事には至らないみたいだったし、そのおかげで僕は自分の善性を確かめて、自分がまともな人間だと言う意識を高めることができた。

なのでおばあさんには僕から感謝しなくちゃいけないね。自分がまともな人間であることを確認させてくれたことを。

 

こんな出来事そうそうないんだろうけど、いつまで経っても「勝手に体が動いた」なんて気に入らないフレーズを使わざるを得ないくらいの善性が自分に残っててほしいものだ、なんて思いました。