久しぶりの出社だった。
僕は普段在宅勤務で、家にひきこもっている。故に会社までわざわざ出社するのは結構きついんだよね。いや毎日出社している人には非常に申し訳ないんだけどさ、やっぱ毎日してないとキツイんだよ。片道1時間以上かかるし……
なので出社の日は必ず「ご褒美」を設けることにしている。もう出社するだけで偉いからね。美味しいものでも食べて帰りたいよね。
何食べよーかなー?あれもいいしこれもいいなぁーなんて考えを巡らす。なかなか決まらなくて「これじゃ退社までに決まんないなぁ」なんて思ってたんだけど……
昼休み、1件のLINE通知。定期的に食べに行っていた「勝牛」からのLINEだ。
おいおい、鰹カツとか絶対美味いじゃん!
はい決定!ここ行きます!今日のご褒美は勝牛です!
--就業後。
電車を乗り継いで渋谷に直行。道玄坂を登り、勝牛へ。
これまでなら毎回友人と2人で来てたんだけど……今日は1人です。んーちょっと寂しいね。
んでもその寂寥を忘れそうになるほどの空腹。それが入店とともにピークに達する。
今日頼むものは既に決まっている。
「牛カツと鰹カツ膳ひとつお願いします」
いつもの牛カツと期間限定品の鰹カツ。大地と海。出生が真逆の2品が共に鮮やかな赤。食欲をそそる。
いただきます。まずは安定の牛カツから。
山椒塩をつけ、頬張る。
--あー、今日仕事頑張ったのこれの為だわ。間違いない。
自然と頬が緩む。これが幸福の形です。山椒のピリリとした香りと歯ごたえ◎のカツ。うん、最高。
さて、牛カツが美味しいのはもちろん承知の上だったけど……こっちが本命である。
鰹カツ。特製のポン酢を薬味と一緒にくぐらせる。
口に入れた瞬間、カツのサクッとした食感と刺身を同時に食べているような。そんな錯覚に陥る。
さらに噛み締めると、その間に「火の通った鰹」もいることに気づく。アイスクリームの天ぷらと同じ原理なのだろうか?鰹の表面にだけ火が通っているのだ。
故に、本来同時に成り立たない状態が同時に存在する。いやこれ革命じゃない?なんか牛カツだと「そんなの当たり前だし、それが醍醐味やん」ってなるけど、鰹だとそれがさらに強調される。鰹自体も新鮮なのか、臭みもない。
うん、ええやん。鰹カツ。前回の期間限定の鰻カツの10倍は好きやで。
ちなみに鰹カツ。1番合うのはセットで着いてくる特製ポン酢である。山椒塩とかわさび醤油も悪くは無いんやけど……やっぱポン酢がベストマッチなんよな。これは店側も分かってるわ。
--大盛りご飯もオカワリして、完食。
いやぁ、期間限定。魅せてくれるね。
なんか3ヶ月単位で変わるらしいので次を楽しみに待つこととする。うむ、出社のご褒美として最高だった!
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