lothar’s diary

社会人1年目のSE雑記ブログ。毎日20時更新

街に愛されるカフェ【MOOSE COFFEE】

 

――カフェに最近ハマっている。

非日常の空間でコーヒーを片手に空気を味わう。そんな贅沢な時間の使い方の良さに最近気づき始めた。

週末に予定がないときは、適当な街に繰り出してラーメンを食べてカフェで一休みして帰るのが楽しみになっている。

 

カフェに入るときはチェーン店ではなく、個人経営に入った方が楽しいことが多い。オーナーのこだわりが垣間見えることが多く、チェーン店にはない良さがあることが多い。

今回は川崎につけ麺を食べに来た。食べた後にカフェによりたくて検索。

チェーン店ばっかりだったけど、駅から少し歩いたところに個人経営のカフェがあるらしい、写真を見た感じ雰囲気もよさそう。

少し歩くけど行ってみることにした。

 

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こちらのカフェ。MOOSE COFFEEさんだ。

もう外見からしてチェーン店には出せない味がある。古ぼけたレトロな雰囲気。古民家カフェとかと似たような味があるよね。

 

カフェに入る。中の雰囲気は……なんて言ったらいいのだろうか。昭和のモダンをそのまま持ってきたような……雑多の中にある儚さのような……そんな感じ。

イケオジのマスターが「何飲みます?」と。

壁に掛けられたメニューから「アイスコーヒー」を注文して、ついでに200円のドーナツも頼む。

 

「座ってお待ちください~」とのことなので座ってのんびり待とうかと思ったが……店内の雰囲気が気になるので歩き回ることにした。


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この写真だけで、なんとなく雰囲気はわかるのではなかろうか?ちなみに掛けられている服は古着で、売り物だ。確認したら値札がついてた。

なんかさ、床の感じとか椅子とか……古びた中にある美しさを感じるよね。隅々に至るまで感じる懐かしみの味。こういうのを求めてカフェに来るのよ。

 

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この黒板ですよ。文字まで雰囲気を合わせてきている。

「きふ」が平仮名なのはもう分かってる。全体的に好きすぎる。写真で少しでも雰囲気が伝わってくれると幸いだけど……1割も伝わらない気がする。

 

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見回っていると、コーヒーが届いた。ドーナツも一緒。

結構苦めのコーヒーなんだけど、僕的には美味しかった。苦味強いのは行けるのよね。酸味強いとあんまり……だけど。

あとドーナツは焼き立てで絶品。これは200円だし頼むべき。

 

そんでこのカフェで僕が特に好きだったのは、「街の生活の一部になっている」こと。

色んなお客さんが来てたんだけど、よくあるオシャレカフェとは客層が全然違う。子供連れのお母さん、スケボーもったイケオジ、犬の散歩途中の人、杖をついたおばあちゃん……街で生きている人間が来るのだ。しかもその誰もがマスターと雑談を交わす。常連の人が多いみたいで……カフェが街の人々の日常の中にあることがよくわかる。

 

――その雰囲気が本当に良いのだ。

そして、そういう場所ってよそ者には排他的なことが多いのだけど……僕はそこにしれっと馴染むことができた。マスターと客のおばあちゃんと雑談を交わして、お店のことを聞いたりした。

 

この雰囲気を醸し出せるカフェは中々ないと思う。僕はとてもそれが好きになった。

ちなみにマスター曰く、建物自体は昭和33年に建てられたものだそう。前は可愛らしい靴屋だった場所をほとんど変えずに水場だけ整えて使っているこのこと。それでこのレトロな良さが出ていたのか、と納得した。

 

レトロでモダンなカフェの内装はそれだけでも行く価値がある。

しかしこのカフェの真価は、「街に愛されていること」だと思う。それをよそ者でも感じられる場所は多くない。

一度は行ってみて欲しいカフェだけど、大人数では行かないでほしい。1人、多くとも2人で行って、是非雰囲気を感じ取ってほしい。

 

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余談。

お店の裏には和室がある。ここは以前住み込みで働いていた人が住んでいた場所だそう。ここ、テーブル席として使えるそうです。