皆さん、この草をご存じだろうか?
こいつの名前は「セイタカアワダチソウ」。外来種である。
しかし、別の名前を連想した人もいるのではなかろうか?そう「ブタクサ」である。
つい数時間前まで、僕はこいつのことをブタクサだと思っていた。秋に花粉をまき散らす害悪の化身だと思っていた。そう、僕はこの草を憎んでいたのだ。
少し僕がブタクサに恨みを持った経緯を話そう。
――僕は家系的にアレルギー一家である。アレルギーを数多く持っていてハウスダスト、ダニ、犬猫、甲殻類、そして花粉。おかげで僕は結構重めの花粉症だ。
春なんて薬を飲まないで外に出たら普通に熱出して倒れる。それ位には重めの花粉症だ。
また、花粉症と言えば「春」というイメージがあるかもしれないが、実は秋にも花粉が飛んでいる。僕はこちらにもアレルギーがあり、春ほどではないけど体調が悪くなる。
さて、春花粉の代表と言えば「スギ・ヒノキ」だけど、秋花粉の代表と言えば何かご存じだろうか?
……ここで予想がつく人も多いかもしれない。そう、「ブタクサ」だ。
秋花粉と言えばブタクサ。花粉症患者ならみんな知っていることだろう。しかし、僕は1つ大きな勘違いをしていた。僕がブタクサと思ってずっと恨み続けていたあの草はまったくの別草だったのだ!!!!
ちなみにこの事実に気づいたのは「おろちんゆーの動画」
動画の内容あれなので、見るときは閲覧注意だ。
ここでセイタカアワダチソウについて触れており、こいつがブタクサと勘違いされていることがあると言われていた。僕はまさに勘違いをしていた一人であり、しかもずっと勘違いして憎んでいた。
だから、おれはセイタカアワダチソウに謝りたい。
これまでずっと勘違いして憎んでいたごめんなさい。道端に生えているのを見つけるたびに「花粉まき散らしやがって!!」と言いながら蹴散らしてごめんなさい。河原に生えているのを見て呪詛まき散らしてごめんなさい。
と、僕はこれまでの人生で初めて草に対して罪悪感を抱いていたわけだが、ここで衝撃の事実を知る。セイタカアワダチソウ、外来種だそう。
お、お前!アメリカザリガニばりにどこにでも生えてるじゃん!!侵略的外来種じゃん君!!!
つまり居たらいけないやつってことだよね?「消えていなくなれー」と思われても仕方ない草ってことだよね?
……前言撤回。謝罪を撤回する!!早くお国に帰ってください!!
…………いや、開き直ろうとしたけどやっぱ罪悪感の方が強いわ。ごめんねセイタカアワダチソウ君、でもそれはそれとして国に帰ってね。
勘違いが一つ解消されて賢くなり、初めて草に罪悪感を覚えた。まぁ中々ない経験だったと思う。