友達が「ここ行ってみたいと思ってるんですよね」的なノリで出てきたのがこのお店だった。
Twitter……Xで流れてきたツイート。まんまるの2段プリンの写真とお店の名前。それを見せられた僕には「行かない」という選択肢はなかった。
11月のある週末。電車を乗り継いで東京は湯島へ。この2段プリンを食べるためだけに降り立った。
駅から歩いて10分ほど。コンクリートジャングルの一端にそのカフェはあった。
「自家焙煎珈琲 みじんこ」。なぜその名前にしたランキング上位のカフェである。
ここで2段プリンが食べられるらしい。ちなみに僕はプリンだけでなく自家焙煎珈琲の方も期待大だ。最近よくカフェに行くから、段々とコーヒーの舌が肥えてきた気がするのよね。だからこそこれはかなり楽しみ。
……と、思っていたのだけど。
21組、90分以上待ち。かなりの大人気である。そこまで人通りの多いエリアではないので、このお店の人気だからこその待ち時間だろう。これ、僕らの順番来た時にまだプリンあるか不安なるな。
まぁここまで来て食べずに帰るなんで出来ないので待つことに。店の前で待つ形式ではなく、スマホであと何組待ちか分かるので、自分の番が近づいたら来れば良いそうだ。
--ということでその間に湯島を観光してきました。お昼食べて御朱印貰ってきたりね。それはまた別の記事で。
結局2時間ちょっと後、ようやく自分たちの番が来た。
店内はシックで全体的にシンプルな黒のデザイン。大人っぽい落ち着いた雰囲気だ。
オリジナルブレンドのコーヒーはマイルド、ビター、フレッシュの三種類。僕は酸味少なめ、香り苦味強めが好きなのでビターを選択。
ちなみに3人で来てたんだけど、プリンが残り5つしかなかったそう。1人は1段確定ということでジャンケン。僕は買ったので2段です。
ビターのコーヒーと2段プリン。プリンとしてはかなりでかい。
んじゃ、まずはコーヒーから1口。ビターでいい感じ。んー、いい香り!さすが自家焙煎と言うだけあるね。
次は本命のプリン。カラメルをかけて、スプーンで切って頬張る。
……これがプリンなんか?
なんというか……濃い。舌に絡みつくようなねっとりした舌触り。空気が1ミリも入っていない、ギュッと隙間なく詰められたようにどこ食べても深い味わいなのだ。
そしてふんわりと感じるバニラの風味。恐らく相当甘いんだけど、それをあまり感じさせない。今まで食べてきたプリンでいちばん美味いかもしれん。
しかし食べ進めて、僕は2段にしたことを後悔した。
あ、甘い……甘すぎる!普段から甘味を食べている人からしたらペロリなんだろうけど、スイーツなんてこんな時にしか食べない僕にとってはキツい。
いや、美味しいんだけど……段々と体が受け付けなくなる。満腹という訳では無いが、甘いのはつらい。頭痛、胸焼け、スプーンが止まる。
堪らずコーヒーに逃げるが、コーヒーは冷めたせいか、はたまたプリンで味覚がバグったのか、すごく酸味が強く感じた。
結局食べきれず友達に残りを食べてもらった。
うぅ……美味かったけど量多い。しばらく甘みはいいかな……
甘味好きな人なら間違いなく美味しいので、ぜひ行ってみて欲しい。待ち時間を考慮してもプラスになる絶品のプリンだ。
だが、普段甘味を食べない人は素直に1段にしておこう。2段はあまりに砂糖が多すぎる。