今月で自分の会社の先輩が転職する。自分が配属された時からお世話になっている先輩で、個人的に尊敬している方。
転職するという話を初めて聞いたのは先月の中旬くらい。なんかこう、何となくソワソワしている雰囲気をチーム内で感じていて、「なんかあんのかな?」と思っていた時だった。
月に何度もない出社の時、帰りの電車内の雑談でサラッと告げられた。驚きは大きかったんだけど、最近のチームの雰囲気の答え合わせのようで意外感はなかった。
それから段々と引き継ぎが行われ、先輩の手から仕事が離れていった。最初に告げられた時はあんまり実感なかったんだけどその様を見ていると「居なくなっちゃうんだなぁ」と思わされた。寂しくなるのと同時に「この先輩居なくなって仕事大丈夫なのかな……」という一抹の不安もある。
そんな出来事もあったせいか、他の方々とも転職の話をするタイミングが増えた。
「1年目の君がいるところで言うことじゃないかもだけど〜……」みたいな前置きで話すこともしばしば。まぁ僕はまだ転職をミリも考えていないから、参考に話だけ聞いている。
までもこの業界、転職は別に珍しくない。チームでは転職で会社に入ってきた人の方が多いし、この1年で転職で入ってくる人は何人か居た。リーダー陣に話を聞くと転職3回、4回くらいの人は珍しくない。
チームから転職者が出るのが初めてというだけだ。
「この業界ではよくあることだし、出会いがあれば別れもある」
上司から言われた言葉である。この1年で出会いも別れも経験しているわけだから、これからの長い社会人生活で嫌というほど経験することになるのだろう。今別れに感じている寂寥も、次第に薄れて当たり前となっていくのだろうか……?そう考えると、今の感情は意外と貴重な物なのかもしれない。
これは先輩に対してではなく、送り出す側について感じたことなんだけど、上司の言葉からも感じたことなんだけど、学生の頃より別れに対してシビアというか……なんか素っ気なさがある気がする。
送別会もしたし、次の会社でも頑張って!って感じはあるんだけど、学生の時ほど集団としての感情が強くないというか……うーむ、なんと言ったらいいのだろうか。ただ、なんか違うんだよね。感情を節約してる感じ?仕事という仕切りを間に挟んでるような……
これからも沢山別れを経験するんだろうけれど、その一つ一つに対する感じ方はこれから変わっていくのだろうか、なんて思った。