lothar’s diary

社会人1年目のSE雑記ブログ。毎日20時更新

美味しそうなノビルが生えてんすけどね……

 

ノビル。なんかそこら辺に生えてる野草である。島らっきょうのような辛味が特徴的な野草であり、塩漬けすると良い酒のあてになる。大学時代、野草にハマっていた……というか金なくて野草食っていた僕が1番おいしいと感じた野草である。

 

こいつが自生するのは冬~春。冬は若芽で柔らかいが、春になるとでかくなり辛味が増す。僕はこの辛味が増した状態の球根が好きである。

このノビル、地元ではなかなか発見できなくて、クソ田舎のあぜ道を早朝に散歩していたら偶然見つけて感動したわけなんだけど、自分の住んでいる地域には至る所に生えている。セイヨウヨモギと同じレベルでどこにでも生えている。とてもいいサイズのものも出てきて美味しそうだ。

 

……しかし、食指が動かない。なんか食べる気にならない。田舎のあぜ道とか、河川敷とかのやつはなんも気にせずに食べられるんだけど……こっちの住宅街に生えてるやつはなんか食欲わかないんだよね……多分美味しいんだけどさ……

 

住宅街の野草を食べる気にならないのは、横浜港で見た海の景色が根本にある。青の要素が皆無の黒い海。横浜やら東京で育った子供たちはこの黒い海が当たり前だと疑わずに大きくなるのだろうか……そう思うと少し不憫だ、と思った。

それと同時に、東京湾に対する不快感を感じた。この黒い海で取れた魚か……それを知ってしまうと食欲が湧かなくなる。これがあんまり良くない偏見ということは分かっているけど……なんか臭そう。東京湾で釣った魚はあんまり美味しそうじゃないな。釣り行くのは辞めとこう、と思ったことを覚えている。

 

そして海がそうなら陸もそうでないわけがないだろう。見た目的には分からないが、黒い海と同じように汚染された大地のように感じてしまって……手を出すことが出来ない。いや、全部がそうじゃないってことは分かってはいるんだけどね。理性と本能は別なのよ。犬の小便とかちゃんと洗って火を通せば問題ないと思っているけど、化学物質的な汚染はなんか違うのよ。

 

そんな理由でその辺に生えている野草に手を出すことが出来ない。一時期野草ばっか食べていたせいでその辺の雑草が「あれは食える、あれも食える」って感じで見えてるんだけど、手に取る気になれない。

この感覚は都会の悪い所かもしれない。何となく自然が汚染されているように感じてしまう。ちゃんと管理された野菜は大丈夫だと思うけど……その辺のはねぇ……って根拠の無い謎のラインを引いてしまっている。

それが良いのか悪いのか……少なくても自分の中では少し気持ち悪い感覚である。