ランチに大量の大葉を食べたあと、ひと休みといえばコーヒーだろう。
そんな思いで綱島のカフェを検索してみる。うんうん、チェーン店はパス。こういう時は独特のお店に行くべきだ。
なんかないかなーと周辺を歩き回ってみる。曇り空だけど日曜日の通りは賑わっている。
謎時計塔。ここでイベントやっていたらしくって、謎の着ぐるみが子供と写真を撮っていた。日曜日の家族団欒って感じがする。その横では黒人のお兄さんと白髪の老人が酒飲んで談笑している。和やかな感じがよい。この街の雰囲気を如実に表しているようで中々良い。
そんな日曜日のワンシーンを目に収めながら、角を曲がる。ちょっと歩いた先で「珈琲」の文字。おっここなら食後のコーヒーにちょうどいいかな?
観葉植物も色々置いてあって良さげな感じ。ご高齢のマスターとか居そう。ちょっと敷居高そうだけど、とりあえず入ってみることにする。
店内に並ぶのは世界各国のコーヒー豆。ふむふむ、ここはコーヒーショップと言っても豆を売ってるタイプのお店なのか。ということはここで食後の一杯を味わうのは難しいそうだ……と一回りして出ていこうとした時、
「こちら、うちで売ってる豆ね」
と、シャキシャキしたとおばさまが色々書かれた紙を手渡してきた。どうやらこの方が店主。理知的で凛とした雰囲気のある、背筋のしっかり伸びた女性。
渡された紙に目を通す。販売しているコーヒー豆について丁寧に書かれていた。せっかくなのでその紙の説明と一緒に豆を見る。んーなんかよくわからんけど世界各国のコーヒーが取り揃えられていることがわかる。
ちょっと気になったのでおばさまに話を聞いてみる。コーヒー家で入れた事ないんですよ〜と話すと何と入れ方を見せてくれることに。凛とした雰囲気の割には話してみると柔和で優しいおばさま。実際に目の前でコーヒーを入れながら説明をしてくれた。
そんで目の前で入れてくれたコーヒーを飲む。おー、僕が事前に言った好み通りの味。コクが強く程よい苦味。美味しい。流石の腕である。
せっかくなので今入れてくれた豆を購入することにした。うちには豆挽くやつは無いので、粉にして貰うことにした。ガテマラというお豆だ。
20分くらいかかるそうなので、このまま店内で待つことにする。
店内をパシャリ。落ち着いたいい雰囲気である。待っている間にも結構お客さんが来ていて繁盛していた。客との雑談も多く街に愛されている店って感じがした。
20分経って粉になったガテマラを受け取る。良い香りだ。そんでコーヒーの美味しい入れ方が書かれた紙も一緒にくれた。アフターサービスまでバッチリである。
最初思っていたカフェとは違ったけど、中々良い経験だった。今度家でコーヒー入れてみるとしよう。