ーー仙台に来た。東京駅から新幹線に乗って2時間ほど。我が家を離れ、遠く離れたこの東北の地に降り立った。
連休で普通に旅行である。東北ってそういえば山形以外まだ行ったことないな……となったので、せっかくの機会だし行ってみることに。現地で友達とあう予定はあるのだけど、それは明日以降。今日は1人で仙台市内を散策だ。
新幹線が到着し、仙台に降り立ったのは午後2時過ぎ。着いて思うことは1つ。
ーー腹が減った。
となるとまずは腹ごしらえだね。昼ならまぁ、妥当にラーメンでしょ。ということで新幹線で暇な間に調べていて興味の出たラーメン屋さんに行ってみることにする。
関東に比べてかなり涼しい仙台の街を突き進むこと約10分。
到着したのはここ。
だし廊-DASHIRO-仙台南町通り本店
なんかね、貝出汁のラーメンで気になるのがあったんだよね。なんかムール貝の貝殻乗ってるやつがあってさ。そんなん絶対気になるやん。
普段は列もできるほどと口コミにはあったけど、昼過ぎということもあり落ち着いていた。すぐ入れる。
主なラーメンは3つ。飛魚だし醤油そば、貝だし塩そば、鶏だし生醤油そば。頼むのは貝だし塩そば。ムール貝乗ってるやつ。今回はこれ目的だから迷わなかったけど、どれもこれも美味しそう……ちなみに大盛りにした。
こちらがそのラーメン。クソデカ三葉が特徴的。具材盛りだくさんだし、オシャレ系ではあるんだけど関東で見るものとはまた違うな……
では、いただきます。まずはスープから一口。
ん?おー……貝だね。ただ、出汁だけ取った貝というよりはどっしりしっかり貝って感じ。これまで食べてきた貝出汁系ラーメンをサザエの身だとするなら、これはつぼ焼きをしっぽまで丸々食べてる感じ。清濁合わせたスープって感じ。でもね、臭みがある訳じゃないのよ。臭くないんだけど、貝を余す所なく抽出した感じのスープになっている。おいしい。
麺は平打ち。僕は今まで平打ちの麺というものを食べたことがなかったので、これは中々新鮮。スープの味が絡むのではなく染み渡る。なるほどまた違う味わいになっている。面白い。でも、麺どうしがくっつくからちょっと食べづらい……
あとなんか赤くて小さい実が入ってたんだけど、これはなんか謎の香りした。僕は苦手かも。
ある程度食べ進めて、ついに気になる所を確認する。ムール貝の貝殻の中。そこを覗いてみると……味噌?なんかペースト状のものが入っている。ちょっとつまんで食べてみる。んおっ!!これ貝の全て凝縮ペーストだ!それ以外もなんか入ってそうな風味だけど圧倒的に貝だ!ムール貝の風味だ!
こいつをスープに溶かして食べてみる。あー、タダでさえ貝凝縮みたいなスープだったのが増した。一応透明感保ってますよ。塩ラーメンのスープやらせて貰ってますよ……みたいな顔してたやつが「いや俺塩ラーメンじゃないから!貝ラーメンだから!そこんとこ夜露死苦ゥ!」って豹変して本性表すような感じ。そのままのお前も美味いよ。っていうかムール貝が強いなマジで、イタリアンか?
味変も経由して完食。スープまで飲みきってしまうほどの美味しさだった。いやぁ、仙台来て最初の食べ物がお前で良かった!ほんと美味しかった!旅の序盤、最高のスタートを切れたラーメンでした。