痕でリスカしてたってバレた話
何度かこのブログでも話にあげているけど、高校生の頃の僕はリスカしていた。
特に高3の頃は酷くて常習犯になっていた。だいたいやるのは朝。起きて「きちぃな……このままじゃ学校行けないな」ってなったらリスカする。すると頭の中のもやもやしたものがスッキリして普通に学校に行けるようになる。
その時の僕にとってはリスカは「エナドリ飲む」くらいにカジュアルな方法で、それが日常茶飯事だった。
大学生になってからは減っていき、今では右手首に痕が残っているだけになっている。個人的にはもう4年も前の傷なので、だいぶ薄くなっているように思う。
けどちゃんと見たらくっきり痕がついているし、見る人が見たらそれをリスカ痕だと認識することは容易だろう。僕もそれがわかっているから基本的に長袖で、右腕に時計を着けるようになった。
こうやって対策していたお陰で誰かにそれを指摘されることはなかった。いや、まぁ1人だけ気づかれた人はいたけど。その人はそれで対応を変えるようなことはしない人だったから、結果的に問題なかった。
しかし4年も経つと、対策していた意識も薄れてくる。
これくらい大丈夫だろうと思って半袖で出かけるようになったし、時計を着けないことも増えた。
でも、最近のこと。
うちによく来る友達にリスカのことを言われた。今はそこまで必死になってリスカしてたことを隠している訳では無いから「どっかで話したっけ?」と聞いてみる。
「いや、その傷この間見つけたから」
--あちゃー。やっぱ分かるのか。
その友達もそれが原因で態度を変えてくるようなことはなかったからよかったけど、最近油断していたことを実感させられる。
そりゃー自分が見ればわかるんだから他人からもそうだよねぇ。
今までリスカしたことを後悔したこと無かったけど、この時はじめて、少しだけ後悔した。
運良く僕がバレた人達はそれで対応を帰ることは無かったけど、人によってはそれだけで縁を切る人もいるだろう。
他人からどう見えるかが、その傷1つで変わりかねない。それって場合によっては結構深刻だろう。
他人との付き合いの中で、「これバレたら嫌われそうだな」と思う自分の性格や嗜好というものは誰にでもあるだろう。
リスカ痕があると、誰に対してもそんな要素が1つ増えるようなものだ。しかも下手すればこっちからバラす気がなくても見られてしまう。
それって対人コミュニケーションにおいてデメリットでしかなくない?なんて思った。
まぁ、リスカなんてしない方がいいよ。ピアスとかにしときな、と昔の僕に言ってやりたい。