lothar’s diary

社会人1年目のSE雑記ブログ。毎日20時更新

言葉について考えていた。

人の心を掴む、印象に残る、人生を変える、そんな大層なものではないけど、呟くことで心地よいエモーショナルがあるような、そんなフレーズ。

 

最近触れたものであれば、キタニタツヤさんの「素敵なしゅうまつを!」。あれは音楽であるけれど、歌詞が良い。終末を匂わせる詩は、陽気にそれを迎えるような、アメリカのヘブンズゲート事件を思わせる。

それを一言で表現する「素敵なしゅうまつを!」というフレーズ。特にしゅうまつが平仮名なのが良い。ひらがなの持つ幼稚な印象が、悲壮感を打ち消している。プラスで言えば初見の人間は「しゅうまつ」がendなのか、weekendの意なのか判別に苦慮するだろう。それは、外からは一見分からない他人の終末という、詩の中でヒシヒシと感じる雰囲気を体現している。

あとは「!」がついているのも特筆すべき点だろう。あらかさまな程の明るさを表現し、その裏の狂気、狂信を思わせる。どこを取っても詩を的確に表し、思わず呟きたくなる……そんな絶妙なフレーズだと思う。

 

故にこのフレーズは僕の心にグサリと突き刺さり、今でも拍動に合わせて血を滲ませるように頭にこびりついている。

そんな言葉について考える。僕にもそのようなフレーズを生み出すことはできるか?と。

僕は別にミュージシャンでもなんでもないので、歌でそれを実現するわけじゃない。僕のステージはデジタルの画面に今映っているであろう文字である。より具体的に言えば、今貴方が読んでいるであろうこれである。

 

曲名というのは、僕で言えばブログのタイトルにあたるだろう。色々書いたブログの中身を総括するようなタイトル。それでいて……歌じゃないから口ずさむ必要は無いけれど、思い出す時に「あの内容のブログ」ではなく「{タイトル}」で思い出されるような。

そして内容が一目で分かる中に、心地よいエモーショナルがあるタイトル。個人的にそういうものが書きたいと、そう思っている。

 

故にそんな印象を抱く言葉について考えていた。どうすればそんな言葉が出てくるのか、他人が一目で味を覚えることが出来るのか。もっと言えば僕が出せる味とは?

こういうのって色々考えることも大事だと思うけど、結局はその人間がどんなこと経験してきたか、どんな言葉を使っているか、どんな連想をするか……そんなところが根本になると思う。

僕の中の何が、他人にとって……いや、僕にとってもエモーショナルなフレーズになるのか。

 

考えれば考えるほど、深みにハマりぐるぐると回る。

 

--そんなほっといたら色んな方向に進んでいく頭の中の議論を総括して、僕は言葉について考えていた