川崎大師駅。ここに来るのは3度目になる。
1度目に来たのはちょうど去年のこの時期だった。かなまら祭りという奇祭が行われる金山神社が近くにあるのだ。この祭りは世界的に有名なあるモノを信奉するお祭りである。駅は観光客で賑わい、その半数ほどは外国人である。流石世界的お祭り。
大師駅前の比較的混んでいない方面を撮影。ここだけでも人種の多さに目を見張るだろう。みんなアレに興味津々である。本社は時計台のある方向だが、どうやら今は入場規制されているらしい。
しかも本命である神輿は本社とは反対方向にあるらしい。ならば、そこに行くしかないだろう。住宅街を抜けて川崎大師へ。大師も出店がいっぱい出ていて多くの人でにぎわっている。
大師をスルーして住宅街に行くと、なにやらお祭りの集団が見える。あ、あれは!あの神輿は!!僕は思わずカメラを構える。
写真だと普通のお祭り風景。神輿は……木?そう見えるかもしれないがそれは間違いだ。あれは男根。子宝を願う神輿である。世界各国からこの日、この地にやってくる人々はこれを見に来るのだ。もちろん僕もそのうちの一人である。
これは神輿渡御。3つの神輿が並んで運ばれる行事だ。3つにはそれぞれ男根を模したご神体がおり、それを運んでいる。
これが一番前を征くご神体。マッピンクのそれを包み隠すような天幕。それは紛れもない男根。確かエリザベスやらなにやら呼ばれているご神体だったはずである。
僕らが見ていたのはちょうどラストタイミングだったようで、行司が手拍子で締める。集まった観客と法被を着た方々、その全員で場を締める。
お祭りのメインイベントをこの目に収められて満足である。あとやるべきことは一つ。でっけぇあの飴を舐めることである。
――ということで飴を探していた時に見つけた出店。なんかアクセサリーを販売していた。日本語はまだしも……英語の方はストレートすぎやしないか?もうちょっとオブラートに包んでも良かったような気がする。
――と、この出店の向かいに目的の飴を討っているお店を発見。ここで飴を購入。800円。
一緒に来てた友人たちと一緒に記念撮影。まさにあれな飴である。しかも今回のこれね、バカでかい。手よりもでかい。なんか去年の飴の3倍くらいある。あまりにも巨大すぎる。
これ舐めるのもほんとに時間かかって……1時間かかっても先端すら減らなかった。子れでは日が暮れるまで舐め続けても終わる気がしないのでかみ砕くことにした。
友人がかみ砕いた破片で口の中を怪我していた。ちょっとかわいそう。
最後に帰ってゆく神輿を見送る。中々面白いお祭りである。まだまだ形を残した飴を舐りながら、そのお祭りの異様な陽気を味わうのだった……
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