最近よく渋谷でラーメンを食べているんですけどね?先日随分と挑戦的な看板を見かけたのですよ。
「東京とんこつ」
ーーほう。豚骨ラーメンの聖地とも言える博多で育った僕を前にして、よりにもよって「とんこつ」を語るのですか。ならば相当の自信があるとお見受けする。見せてもらおうじゃないですか、東京の、とんこつ、ってやつを。
ということでやってきたのは「らあめん 渋英」。スクランブル交差点から徒歩1分のない好立地にあるラーメン屋さんである。
店舗の右側にある看板にデカデカと書いてあるでしょ?東京とんこつ。博多のそれとどう違うのか……楽しみで仕方ない。
券売機左上の法則を従おうと思ったけど、「赤いとんこつ」とあってちょっと辛そうだったのでその横の「渋英らぁめん」を選択。こっちの方がベーシックぽいしね。
店内はじんわり豚骨の匂い。久留米ラーメンのような臭いと感じるような強烈なものでは無い。この辺のあっさり豚骨臭は博多と似てるね。
麺の硬さも選べたのでバリカタを選択。個人的には最初はバリカタ、替玉でカタが好きですね。
こちらがそのラーメン。
……ほう、煮卵や海苔って東京っぽさあるね。隠れているけどメンマもいる。具材で東京風味を出してるってこと?までも大事なのはスープですよ。
では、いただきます。まずはスープから一口。
あーとんこつやん!きちんと豚骨スープやん!でもとんこつ特有の臭みは控えめかな?あれも含めて僕は好きなんだけど、ここは東京の人の舌に合わせているってことかもしれない。
続いて麺。東京では滅多に見ない極細麺である。勢いよく啜る。
……あっ。これだよコレ。体が覚えている食感、舌触り。ちょっと感動する、懐かしさ。これは博多のそれですよ。この麺の細さ、硬さ……僕が求めていたものです。
めちゃ美味しい!しかし東京という土地に合わせてアレンジしていることも分かる。こりゃ一等地に居を構えて居てもおかしくないわ。美味しいもんこれ。
もちろん替玉も行きました。豚骨ラーメンならそこまででワンセットやんな?替玉の麺の硬さよい。この歯ごたえある麺が食べたかったんだぁ。忘れかけていた味だよね。
このスッキリした豚骨のスープなら、完飲も難しくない。というか気をつけないと自然とやってしまいかねない。そう、とんこつって別にこってりだけや無いんですよ。このアッサリとした、とんこつが美味しいんよね。
ってな訳でご馳走様でした。
東京とんこつ……その名を名乗ることを認めようじゃないですか。博多のとんこつとはまた違う味を出しつつも、東京の地に合わせたよい一杯だった。ここ、オススメ出来そうやね。